悪夢の遊園地 第三章

ホラー





悪夢の遊園地 第一章


悪夢の遊園地 第三章

アリスの体から光が溢れ出し、顔のない男は跡形もなく消え去った。

一体…何が…

アリスは自分の体に起こった変化に戸惑いを隠せない。

しかし、今は考えている暇はない。

早くここから出よう!

アリスは友人たちを連れて、城を後にした。

城を出ると、アリスたちは遊園地の異変に気づいた。

昼間は賑わっていたはずの遊園地が、今は静まり返っている。

アトラクションは全て停止し、園内には不気味な静寂が漂っている。

どうなってるの…?

アリスは不安になった。

その時、アリスたちの耳に、奇妙な音が聞こえてきた。

それは、子供たちの笑い声のような、悲鳴のような、不気味な音だった。

音のする方へ向かうと、アリスたちは広場にたどり着いた。

広場の中央には、大きなメリーゴーランドがあった。

メリーゴーランドはゆっくりと回転しており、子供たちの笑い声のような、悲鳴のような音は、メリーゴーランドから聞こえていた。

あれ…

アリスはメリーゴーランドに近づいた。

メリーゴーランドには、たくさんの人形が乗っていた。

しかし、その人形たちは、皆一様に苦悶の表情を浮かべていた。

そして、人形たちの顔は、青ざめていた。

まさか…

アリスは、人形たちがかつてこの遊園地で遊んでいた子供たちだった。

やっぱり…

アリスは確信した。

この遊園地は、子供たちの魂を奪うために作られた場所だ。

そして、メリーゴーランドに乗っている人形たちは、かつてこの遊園地で遊んでいた子供たちなのだ。

助けなきゃ!

アリスは人形たちを助けようとした。

しかし、メリーゴーランドは呪われている。

簡単に近づくことはできない。

どうすれば…

アリスは考えた。

そして、一つのことを思い出した。

それは、城の中で見つけた写真のことだった。

写真の裏側には、こう書かれていた。

「ファンタジーランドは、子供たちの魂を奪う場所」

「アリスも、いずれは魂を奪われる」

アリスは、自分も魂を奪われるかもしれないということを思い出した。

しかし、それよりも、人形たちを助けたいという気持ちの方が強かった。

やるしかない!

アリスは覚悟を決めた。

彼女はメリーゴーランドに近づき、人形たちに話しかけた。

みんな、聞こえる?

私はアリス。

あなたたちを助けに来たわ!

人形たちは、アリスの言葉に反応した。

彼らは皆、アリスの方を見つめた。

みんな、一緒にここから抜け出そう!

アリスは人形たちに言った。

人形たちは頷いた。

アリスは人形たちをメリーゴーランドから降ろし、一緒に遊園地からの脱出を試みた。

しかし、遊園地は呪われている。

簡単には脱出できない。

アリスたちの前に、様々な障害が現れた。

動かないはずのアトラクションが動き出したり、

誰もいないはずの場所から、声が聞こえてきたり。

アリスたちは、それらの障害を乗り越えながら、遊園地からの脱出を目指した。

第三章 完

悪夢の遊園地 第四章

コメント

タイトルとURLをコピーしました