憑依旅館 第二章

ホラー





憑依旅館 第二章


憑依旅館 第二章

あかりは、亡き父の言葉を胸に、悪霊退治の方法を探し始めた。

まずは、図書館で悪霊退治に関する本を借りてきた。

しかし、どの本も専門用語ばかりで、あかりには理解できなかった。

インターネットで検索しても、同じような結果だった。

あかりは、途方に暮れた。

そんな時、あかりは、あることを思い出した。

それは、近所に住む老婆が言っていた言葉だった。

「困った時は、昔から伝わる方法を試してみるといい」

あかりは、昔から伝わる悪霊退治の方法を調べてみることにした。

すると、いくつかの方法が見つかった。

その中には、神社やお寺でお祓いをしてもらうという方法もあった。

あかりは、以前、寺の住職に相談したことを思い出した。

住職は、「お祓いには多大な費用がかかる」と言っていた。

あかりは、費用を捻出できないことを思い出し、諦めかけた。

しかし、あかりは、ここで諦めるわけにはいかなかった。

亡き父のため、そして、旅館に泊まった客たちのために、悪霊を退治しなければならない。

あかりは、他の方法を探すことにした。

すると、ある方法が目に留まった。

それは、「悪霊が嫌がるものを置く」という方法だった。

悪霊が嫌がるものとして、代表的なのは、お札お守りだった。

あかりは、早速、お札とお守りを手に入れることにした。

お札は、近所の神社で手に入れた。

お守りは、以前、縁切り神社を訪れた際に購入したものがあった。

あかりは、手に入れたお札とお守りを、旅館の各部屋に飾った。

これで、悪霊も寄り付かないだろうと考えた。

しかし、数日後、あかりの考えは甘かったことを知る。

旅館では、相変わらず奇妙な出来事が起こっていた。

それどころか、以前よりも、さらに酷くなっていた。

夜中に客の悲鳴が聞こえたり、日中に誰もいないはずの部屋で物が壊れる音が聞こえたり。

宿泊客たちは、恐怖に怯え、次々と旅館を後にした。

あかりは、再び途方に暮れた。

(一体、どうすればいいんだろう…)

そんな時、あかりは、あることに気が付いた。

それは、奇妙な出来事が起こる時間が、いつも決まっているということだった。

奇妙な出来事は、いつも夜中の2時から3時の間に起こっていた。

あかりは、もしかしたら、悪霊が活動する時間帯が決まっているのかもしれないと考えた。

そこで、あかりは、夜中の2時から3時の間に、旅館の見回りをすることにした。

何か手がかりが見つかるかもしれないと考えたからだ。

そして、その日の夜、あかりは、懐中電灯を持って、旅館の見回りに出かけた。

第二章 完


憑依旅館 第三章

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