憑依旅館　第五章

あかりは、霊媒師に会うことを決意した。

悪霊退治の方法を聞き出すために。

あかりは、霊媒師の家へと向かった。

霊媒師の家は、人里離れた山の中にあった。

あかりは、暗い山道を一人で歩いた。

途中、道に迷いそうになったが、何とか霊媒師の家にたどり着いた。

霊媒師の家は、古びた一軒家だった。

あかりは、家のドアをノックした。

しばらくすると、ドアが開き、中から老婆が出てきた。

「あなたは、あかりさんですか？」

老婆は、あかりに尋ねた。

あかりは、頷いた。

「私があかりです。あなた様が、霊媒師さんでしょうか？」

あかりは、老婆に尋ねた。

老婆は、微笑んだ。

「私が霊媒師です。どうぞ、中へお入りください」

老婆は、あかりを家の中へと招き入れた。

家の中は、薄暗く、静かだった。

あかりは、老婆に、旅館で起こっている奇妙な出来事について話した。

そして、悪霊退治の方法を教えてほしいと頼んだ。

老婆は、あかりの話を聞くと、しばらく考え込んだ。

そして、ゆっくりと口を開いた。

「あかりさん、あなた様の旅館に住み着いている悪霊は、相当強力なもののようです」

「悪霊を退治するには、特別な儀式が必要になります」

老婆は、そう言った。

あかりは、儀式に必要なものを尋ねた。

老婆は、いくつかのものを挙げた。

その中には、特別な道具や、特別な場所でしか手に入らないものもあった。

あかりは、それらのものを揃えることができるかどうか不安だった。

しかし、老婆は、あかりに言った。

「心配いりません。私が、あなた様をサポートいたします」

「必要なものは、私が用意いたします」

老婆は、そう言ってくれた。

あかりは、老婆の言葉に、希望を見出した。

（もしかしたら、本当に悪霊を退治できるかもしれない…）

あかりは、そう思った。

そして、老婆に、悪霊退治の儀式について、詳しく教えてもらうことにした。

第五章　完

憑依旅館　第六章