魂の叫び 第三章

ホラー





魂の叫び 第三章


魂の叫び 第三章

コウは、女の霊が消えた後も、部屋に一人残って、呆然としていた。

(一体、何が起こったんだ…)

コウは、未だに現実のこととは思えなかった。

しかし、女の「声」は、確かにコウの耳に届いた。

「私は、ここで殺された…」

それは、悲痛な叫びだった。

そして、その叫びは、コウの心に、深く刻まれた。

コウは、女の霊が、自分に助けを求めているのだと理解した。

(この家で、過去に何があったのか、調べなければ…)

コウは、そう思った。

しかし、何を、どこから調べればいいのか、全く見当がつかなかった。

とりあえず、インターネットで検索してみることにした。

「〇〇町 古い家 殺人事件」

そのようなキーワードで検索してみたが、それらしい情報は、何も見つからなかった。

次に、図書館に行ってみることにした。

〇〇町の歴史や、過去の新聞記事などを調べてみたが、やはり、それらしい情報は、何も見つからなかった。

コウは、途方に暮れた。

(やはり、噂は本当だったのかもしれない…)

「この家には、過去に悲しい出来事があった。住む者は不幸になる」

近所の人たちの言葉が、コウの脳裏をかすめた。

(もしかしたら、この家に住むのは、やめた方がいいのかもしれない…)

そう思ったコウは、不動産屋に連絡してみることにした。

「あのう、この家なんですけど…」

コウは、不動産屋に、この家について何か知らないことはないかと尋ねた。

しかし、不動産屋は、何も知らないと言った。

「この家は、かなり古い物件なので、詳しいことは、私もわからないんです」

不動産屋は、そう言った。

コウは、ますます困ってしまった。

(一体、どうすればいいんだろう…)

その時、コウは、あることを思い出した。

それは、引っ越してくる時に、近所の人から聞いた話だった。

「この家は、昔、〇〇さんという人が住んでいたらしい」

〇〇さんは、この家で、何か恐ろしい出来事に巻き込まれたらしい」

コウは、その話を思い出した。

(もしかしたら、〇〇さんのことを調べれば、何かわかるかもしれない…)

コウは、〇〇さんのことを調べることにした。

第三章 完


魂の叫び 第四章

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