魂の叫び 第五章
コウは、〇〇家のことを調べることにした。
まずは、図書館で、〇〇町の歴史について書かれた本を借りてきた。
しかし、〇〇家に関する記述は、ほんのわずかしか載っていなかった。
「〇〇家は、〇〇町では有名な旧家であり、代々、この地に住んでいた」
「〇〇家は、かつては、この町で、大きな力を持っていた」
本には、そのようなことが書かれていた。
しかし、〇〇家が、どのような人物だったのか、どのような出来事に巻き込まれたのかについては、何も書かれていなかった。
コウは、インターネットで検索してみることにした。
「〇〇町 〇〇家」
そのようなキーワードで検索してみたが、やはり、それらしい情報は、何も見つからなかった。
コウは、途方に暮れた。
(やはり、噂は本当だったのかもしれない…)
「この家には、過去に悲しい出来事があった。住む者は不幸になる」
近所の人たちの言葉が、コウの脳裏をかすめた。
(もしかしたら、この家に住むのは、やめた方がいいのかもしれない…)
そう思ったコウは、不動産屋に連絡してみることにした。
「あのう、この家なんですけど…」
コウは、不動産屋に、この家について何か知らないことはないかと尋ねた。
しかし、不動産屋は、何も知らないと言った。
「この家は、かなり古い物件なので、詳しいことは、私もわからないんです」
不動産屋は、そう言った。
コウは、ますます困ってしまった。
(一体、どうすればいいんだろう…)
その時、コウは、あることを思い出した。
それは、引っ越してくる時に、近所の人から聞いた話だった。
「この家は、昔、〇〇さんという人が住んでいたらしい」
「〇〇さんは、この家で、何か恐ろしい出来事に巻き込まれたらしい」
コウは、その話を思い出した。
(もしかしたら、〇〇さんのことを調べれば、何かわかるかもしれない…)
コウは、〇〇さんのことを調べることにした。
第五章 完
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