病院から逃げ出した健二と祐介は、明里の容態を心配していた。
しかし、明里は依然として意識不明のままだった。
祐介:「どうしよう…
明里ちゃん、このまま…」
健二:「わからない…
でも、何か方法を…」
その時、健二は、病院の過去を調べていた時に読んだ資料のことを思い出した。
資料には、病院の呪いを解く方法が記されていた。
健二は、明里を救うため、最後の望みを託して、その方法を試すことにした。
彼は、祐介と共に、再び病院へと向かった。
病院は、以前にも増して不気味な雰囲気を漂わせていた。
しかし、健二は、迷うことなく、病院の奥へと進んでいった。
そして、ついに健二と祐介は、病院の地下室へとたどり着いた。
そこは、おぞましい人体実験が行われていた場所だった。
健二は、資料に記されていた方法に従って、祭壇のような場所に、ある物を置いた。
それは、かつて病院で亡くなった患者たちの遺品だった。
すると、突然、地下室全体が光に包まれた。
そして、どこからともなく、すすり泣くような声が聞こえてきた。
声:「ありがとう…
これで…
解放される…」
声は、次第に小さくなっていく。
そして、ついに聞こえなくなった。
光もまた、ゆっくりと消えていった。
健二と祐介は、明里の元へと戻った。
すると、明里は、ゆっくりと目を開けた。
明里:「私…
どうして…?」
健二は、明里に、病院で起こったこと、そして、呪いが解けたことを話した。
明里は、全てを理解し、涙を流した。
3人は、互いを抱きしめ、喜びを分かち合った。
彼らは、もう二度と、あの病院には近づかないことを誓った。
こうして、廃墟の精神病院の呪いは、終わりを告げた。
しかし、健二、明里、祐介の3人にとって、この出来事は、決して忘れることのできない、恐ろしい記憶として、心に刻まれたのだった。
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