深海の悪魔 第4章:悪魔との対決
海原は、イカの像に、呪いを解く方法が隠されていると考えた。
像をよく観察すると、台座の裏側に、小さな文字が刻まれていることに気が付いた。
「これは…?」
海原は、文字を解読しようとしたが、読めなかった。
古代文字は、解読が非常に難しい。
海原は、村の中を探索し、古代文字について知っている人を探した。
そして、ある老人にたどり着いた。
老人は、村の歴史に詳しいという。
「この文字について、何か知っていますか?」
海原は、イカの像に刻まれた文字を、老人に見せた。
老人は、文字をじっと見つめ、ゆっくりと、話し始めた。
「これは、古代文字じゃ。」
「この文字は、呪いを解くための呪文じゃ。」
「この呪文を唱えれば、イカの呪いを解くことができる。」
「本当ですか?」
「どうか、呪文を教えてください。」
海原は、老人に懇願した。
老人は、しばらく考えた後、ゆっくりと、呪文を唱え始めた。
「我は汝に問う。深海の悪魔よ、汝の呪いを解き放て。」
「汝の怒りは、汝自身を滅ぼす。」
「我は汝に命ずる。汝の呪いを解き放て。」
老人の呪文が終わると、イカの像が光り始めた。
そして、イカの体から、黒い煙が立ち上った。
イカは、苦しみもがき始めた。
海原は、イカに近づき、優しく話しかけた。
「もう、苦しまなくていいんだよ。」
「あなたは、自由になったんだ。」
イカは、海原の言葉に耳を傾け、静かに息を引き取った。
イカの体から黒い煙が消えると、空には満月が輝いていた。
呪いは、解かれた。
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