アベルとバルドルは、悪霊の棲む街を救った後、次の目的地である砂漠の街を目指して旅を続けていた。
砂漠は、昼間は灼熱 (しゃくねつ) の太陽が照りつけ、夜は凍えるような寒さとなる過酷な場所だった。
二人は、砂漠の厳しい環境に苦労しながらも、互いを励まし合い、助け合いながら、一歩ずつ前へと進んでいった。
そんなある日、二人は、砂漠の中にぽつんと佇 (たたず) む、小さなオアシスを見つけた。
オアシスは、砂漠の旅人たちにとって、貴重な休憩場所であり、情報交換の場でもあった。
アベルとバルドルは、オアシスで休憩を取ることにした。
オアシスには、すでに何人かの旅人たちが集まっており、それぞれが、旅の疲れを癒 (いや) していた。
二人は、旅人たちに話を聞いてみることにした。
すると、彼らは、砂漠の奥地に、盗賊団が棲みついているという情報を教えてくれた。
盗賊団は、旅人たちから金品を奪い、時には命まで奪う、残忍な集団だという。
アベル:「盗賊団ですか…それは、許せませんね。」
バルドル:「…ああ。私も、盗賊団の悪行を許すことはできない。
…だが、盗賊団は、人数も多く、手強い相手だ。
…慎重 (しんちょう) に、行動する必要がある。」
アベルとバルドルは、盗賊団を討伐 (とうばつ) するために、オアシスを出発した。
彼らは、盗賊団の居場所を突き止め、慎重に近づいていった。
盗賊団の隠れ家は、砂漠の中に隠された、巨大な洞窟の中にあった。
アベルとバルドルは、洞窟の入り口で、見張りの盗賊たちを倒し、中へと侵入した。
洞窟の中は、複雑な構造になっており、迷路のようだった。
アベルとバルドルは、盗賊たちの罠 (わな) を避けながら、奥へと進んでいった。
そして、ついに、二人は、盗賊団の首領 (しゅりょう) のいる場所へとたどり着いた。
首領は、屈強な体格で、鋭い眼光を持つ男だった。
彼の傍 (かたわ) らには、美しい女性が立っていた。
アベル:「お前たちが、この砂漠で、盗みを働いている盗賊団か!」
盗賊:「…そうだ。俺たちが、この砂漠の支配者だ!
…お前たちも、大人しく、金品を置いていけば、命だけは助けてやる。」
アベル:「…そんなことは、させません!
…盗賊団の好き勝手 (かって) にはさせません!」
アベルは、聖剣を構え、盗賊団との戦いを開始した。
バルドルも、剣を手に取り、アベルと共に戦った。
盗賊たちは、数こそ多かったが、アベルとバルドルの敵ではなかった。
二人は、巧みな連携で、盗賊たちを次々と倒していった。
そして、ついに、アベルは、盗賊団の首領との一騎打ちに勝利した。
首領は、倒れる前に、アベルに言い残した。
盗賊:「…くそっ…
…お前たち…
…強いな…」
盗賊団は壊滅 (かいめつ) し、砂漠には平和が訪れた。
アベルとバルドルは、盗賊団に捕らえられていた人々を解放し、彼らに温かい言葉をかけた。
人々は、アベルとバルドルに感謝の言葉を述べ、二人を英雄として讃えた。
アベルとバルドルは、人々の笑顔を見て、疲れを忘れた。
彼らは、人々を救うことができた喜びを、分かち合った。
その時、一人の少女が、アベルに近づいてきた。
少女は、怯 (おび) えたような表情で、アベルを見つめていた。
少女:「あの…
…ありがとうございます。
…あなたたちのおかげで、
…私たちは助かりました。」
アベル:「どういたしまして。
…あなたは?」
少女:「…私は、
…アリサと申します。
…このオアシスで、
…暮らしています。」
アベル:「アリサさん…
…あなたは、
…一人で?」
アリサ:「…はい。
…両親は、
…盗賊に殺されました。
…私は、
…一人で、
…このオアシスで、
…生きてきました。」
アベル:「…そうだったんですね。
…つらい思いをされましたね。」
アベルは、アリサの境遇 (きょうぐう) に同情し、彼女を慰 (なぐさ) めた。
アリサは、アベルの優しさに触れ、少しずつ心を開いていった。
アベルとバルドルは、アリサを一人で置いていくことができず、
彼女を旅に誘うことにした。
アリサは、最初は戸惑 (とまど) っていたが、
アベルとバルドルの優しさに触れ、
共に旅をすることを決意した。
こうして、アベルとバルドルは、
新たな仲間、アリサを加え、
再び旅に出た。
アリサは、
盗賊に両親を殺された悲しみを乗り越え、
アベルとバルドルと共に、
魔王討伐の旅を続けることを誓った。
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